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2009年10月11日

おすすめの新焼酎を幾つか

秋は甘藷の取り入れ時でもあり 焼酎も各蔵から新酒が出荷される
楽しみな時期だ

私は職業柄 和の料理に携わっているので専ら「清酒専門人」と
思われているが、ブーム前から様々な焼酎も扱っていた。
開店当時は400数銘柄取り揃えていたが
需要と供給の兼合いで今は100数種まで在庫を調節している

10年前の“焼酎ブーム”は関東から端を発し全国へ瞬く間に広まった
健康ブームと相乗し多くの料理屋でも数多の銘柄が取り扱われる
様になり今では一個人が酒販店に好みの銘柄を買い求める姿も
珍しく無い。
店内では若い女性がロックを豪快に嗜む姿も“格好良い”画だ(笑)

まあ動機はどうであれ 本各焼酎業界に日の目が当った事は
自分としても嬉しいばかりだ
そして去年くらいからだろうか…そのブームにも翳りが見えてきた
時代というのは常にそうだが それに伴う消費者の動向もまるで
打ち合わせたかの様に比例し需要も当然推移してゆく。私も今まで
様々な手法で“食中酒の観点”から沢山の顧客に焼酎を推し進めて
きたが 正直 蒸留酒と醸造酒の決定的な差に悩まされる事が多かった

そんな中でも時代に流されない 若い造り手に継承され且更なる向上を
垣間見る私からのお勧めしたい銘柄を幾つか下記に挙げてみた

列挙すれば遑が無いが 既に私の店でお勧めしている方々はご理解
頂けると思う。詳しい説明はここでは割愛させて貰った

まずは麦焼酎から
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宮崎県都城市 柳田酒造
右から「べいすん」「駒」「青鹿毛(あおかげ)」「赤鹿毛(あかかげ)」

宮崎焼酎界の若手ホープが柳田氏が醸す情熱溢れる銘柄達だ

素材の麦を栽培する所から拘り 丁寧な蒸留を醸し続ける彼の姿勢には
確かな定評がある
列挙している上記の銘柄毎に違う味わいが愉しめる 改めて麦酎の
奥深さを堪能出来る。淡白な造りなどに「べいすん」の濃い目水割りを
併せてみたり 焼物などの素材を ダイナミックに前出しした料理には
「赤鹿毛」ぬるめの湯割り、また濃い味付けの肉料理には「青鹿毛」の
前割りを直燗にしたものを、食事後の口直しで「駒20度」の爽やかな
ロックで締めくくる…といった風にバリエーションが豊富にお勧め出来る

4月、10月の年2で出荷される限定の「青鹿毛」は一線を画した個性的な
味わいで柳田焼酎の新たな境地を“青鹿毛”が器越しに訴えてくる

芋焼酎だが
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熊本県天草市 天草酒造
右からシリーズ「島むらさき」「紅さつま」「安納芋」「白麹仕込み」

この酒造は知る人ぞ知る球磨焼酎の本場 熊本の名蔵で米、麦の
「天草」が主力銘柄だが2年前 四半世紀ぶりに芋焼酎を復刻生産し 
順調に評価を伸ばしている
醸造技術が劇的に躍進した現在でも 製麹から全ての工程を手作業で
行い、妥協を許さないその繊細な仕上がり具合は私も初対面で感動した
記憶が新しい。

生産ロットを小規模なドラムで行うため 大量生産はせず季節毎の芋を
愉しむ事を優先に各シリーズを季節限定で販売している
今10月は「島むらさき」の甘藷で醸した焼酎を限定半場しているがどの芋で
醸しても 綺麗でしなやかに伸びる華奢ながらも芯の通った味わい
水割りでも 湯割りでも焼酎本来の旨さを損なう事無く堪能させてくれる

もしこの記事に興味を示して頂けるなら是非 お勧めしたいのは
春3月に限定出荷される「白麹仕込み」是非 1回は味わって頂きたい
出来れば45度前後のぬるめの“湯割り”を…私がここ10年出会った銘柄の
中でこれぞ「ベストオブ芋焼酎」だと認識している

そしてもうひと蔵
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鹿児島県 南さつま市 櫻井酒造

焼酎マニア達の間では眉唾の古酒シリーズが高評価な蔵元だが
レギュラーの「松の露」「金峰櫻井」「造り酒屋 櫻井」はどれも秀逸な
仕上がりで
長年のぶれない安定した甘いまろやかな味わいが人気を博している

上の写真「黒こうじ仕込」は10、11月限定の銘柄だが 私個人は
櫻井酒造の中では特異な位置づけとして毎年 欠かさず買い求めている
理由は黒麹ながら湯割りで頂いた時 不思議と甘めが控えめながらも
奥深い旨味が長く余韻として愉しめるどんな料理にも取り合わす側面が
あるからだ。少量生産の為 一般の方が酒販店で買い求める事が難しい
現状だが、私の店では在庫が枯渇するまで多くの方に飲んで頂ける様 
お勧めしている

他にも米や黒糖、泡盛などにもお勧めがあるが、特にご要望の多かった
麦と芋からそれぞれ抜粋させて貰った、また他の銘柄も順々にここで
紹介させて貰い 多くの方に参考になればと願ってやまない限りだ

最後に 個人の意見として焼酎は「季節を愉しむ飲み物」だと認識している
飲み慣れない方々には怪訝に思われるだろうが 冷たく頂いても 温めても
それぞれ素材の旨さが開花し またそれぞれ飲み手が好きな嗜み方を
選択出来る深い愉しみが焼酎にはある。

焼酎は決してよそ着せのお洒落な飲み物では無い…だが飽きられる事無く 
普遍的に“体で”味わい 愉しむ事の出来る酒だ、そして当然 料理人の
提供如何によっては
和の料理と最高の相性を醸しだす食中酒である事も間違いない

ブームが去りつつある今だからこそ 改めて自らが再認識し そしてより
多くの方に焼酎との“出会い”の機会を作りだすべく 未熟なれど日々邁進の
現在である。

“作り手” “飲み手” そして私達 “伝え手”が共存共栄の思考で
愉しみあってこそ焼酎の世界は奥が深まり曳いては日本の食文化に
恒久貢献出来るのだろう…

投稿者 wasabi-ya : 21:08 | コメント (0)

2009年10月01日

10月 定休日のお知らせ

10月定休日のお知らせです

04日(日) 貸切り営業のみ
12日(月) 祭日ですが日曜の代休
18日(日)
25日(日) 

※4日の代休はまた追って告知します                

宜しくお願い致します

店主敬白

投稿者 wasabi-ya : 03:49 | コメント (0)