« 生酛純米 麓井 | メイン | 上喜元 生酛純米 美郷錦 »

2009年10月14日

雨後の月 八反冷やおろし

今では全国区に知名度が有る広島は瀬戸内にある蔵元だ

仁方地方から三原地方までの瀬戸内海沿岸地方は、広島酒発祥の地
として知られ古くから多くの造り酒屋がある。初代が長年に渡る研究の末 
花崗岩地帯を浸透する良質の軟水を利用した独特の軟水醸造法は、
のど越しの良い甘口酒を醸すことに成功し 今日の広島酒の特性と
言っても良い位 全国に認知された

安芸の国随一の良港仁方の地で 明治8年に酒造りを始めて百余年の
歴史を持つ。作家 徳富蘆花の「自然と人生」にある短編題から二代目
相原格が命名した「雨後の月」はまろやかな舌触りと絶妙なコクを誇る
銘酒として広く愛飲されている

私自身も縁の地として広島の清酒を多々 取り扱うが考えてみればこの
「雨後の月」と出会って10数年経つ 毎年この時期に出荷される
冷やおろしを頂くのがとても愉しみだ

H21%E9%9B%A8%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%9C%88%E5%86%B7%E3%82%84%E3%81%8A%E3%82%8D%E3%81%97.JPG
純米吟醸 「雨後の月 八反錦 冷やおろし」精米歩合50% 
日本酒度+4.0 酸度1.7 Alc 15.0^16.0 使用酵母 協会9号

先述に記した通り 付合いの長い銘柄なので ここのの醸す酒の味わいは
朧げだが認識している、広島の酒らしく酸度と旨味の調和されたふくよかな
イメージは春…というよりはむしろ 秋以降に向く酒質と捉え これまで秋に
嗜む事が多かった記憶が

が そういうイメージを払拭するかのような 一線を画す八反錦での造りだ
シャープな感じが先ず第一印象だが とはいえ酒質が決して細い訳ではなく
喉越しに優しい酸味とそれに伴う甘味(旨味)が十分 伝わってくる
相原さんも山田錦と協会9号の流行な掛け合わせを得意…と認識していたの
だが、この酒を頂いて 見事にその考えは一蹴された(笑)

私が抱く概存の「雨後の月シリーズ」とは違う顔を見せながら 余韻は正に
「雨後の月」也だ。今までどちらかと言えば 濃い目に味付けした料理や
脂の乗った素材にあわせる事が多かったのだが、 これは淡白な造りに
併せても十分にお互いが引き立つ

燗にしてまさに“魔性の酒”だ(笑)加熱しても酸とのバランスが崩れない
むしろ上手に柔らかく酒の旨味を膨らませて愉しめる
改めて自身の見解力の無さに反省しきりである…

更に云えば CP(コストパフォーマンス)が高いように感じた 
この造りの精度で1800mlが3,000円クラスであれば 接待で提供しても
何ら遜色は無い

“本当に美味しい純米酒”をお求めの方には 是非 お勧めしたい

広島県呉市 相原酒造(株)
蔵元HP http://www.ugonotsuki.com/


投稿者 wasabi-ya : 2009年10月14日 15:24

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)