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2009年10月11日
「核なき世界」主導への薫陶
ノルウェーのノーベル賞委員会は9日 09年のノーベル平和賞を
バラク・オバマ大統領(48)に授与すると発表した
就任して1年にも満たない首脳への受賞は異例だが 同委員会は
「人々によりよき未来への希望を与えた」と称賛、国際平和や
地球環境などの問題に対話と協議を行動原理として取り組む
意志を明確に表明したオバマ氏に大きな期待を寄せた

全米がオバマ当選に酔いしれた大統領選からほぼ1年 米国各人種の
壁を越えた「チェンジ」の呼び声は、地球を1周してこだまし 今回の
ノーベル平和賞に結実したそんな感じを受ける。
委員会は受賞の理由を「国際的な外交と諸国民の協力を強める事に
対して並外れた努力をした。特に“核なき世界”を目指すとする理念と
その取り組みを重視する」とした
最後に「ノーベル賞委員会は “今こそ私達全員がグローバルな課題に
対してグローバルな対応をとる責任を共有する時だ”とのオバマ氏の
アピールを支持する」と締めくくった

8年間続いたブッシュ政権の後、民主党のオバマ氏は今年1月に
アフリカ系としてはマイノリティ(少数派)として初の米大統領に就いた。
ブッシュ政権時の単独行動主義を改め、他国間協議を重視する姿勢を
打ち出した。
就任間もない4月 チェコ・プラハでの演説で「核兵器を使用した唯一の国」
としての米国の道義的責任に触れ 「核なき世界」を目指す考えを表明した
その後、ロシアとの核軍縮交渉に着手する一方 9月には「核不拡散と
核軍縮」をテーマにした国連安保理事会の首脳会合を主宰し、「核兵器の
ない世界」を目指す歴史的な決議を全会一致で採択に導いた。
気候変動問題では 京都議定書から離脱して国際的な信用を失った
ブッシュ政権とは反対に、温暖化対策に乗り出して国際交渉にも復帰し、
国際社会から歓迎された
中東和平やイラク、アフガニスタン問題では 6月のカイロ演説で「米国と
世界中のイスラム教徒との新しい始まりを求めてここに来た」と語り、
対話による問題解決を宣言した。
現職の米国大統領の平和賞受賞は、ウッドロー・ウイルソン氏(1919年)
以来で90年ぶり。 国家首脳では9年前に韓国大統領だった故金大中氏が、
南北和解への貢献を理由に受賞して以来になる。
今年の平和賞は全世界から推薦された計205の団体、個人の中から
選ばれた。授賞式は12月10日にオスロである 賞金は1千万スウェーデン
クローナ(約1億3千万円)
因みに賞金は複数の団体に寄付する方針だと明らかにした(AP通信など
確かに オバマ氏は「何かを成し遂げて」の受賞ではない。だが歴史的な
プラハ演説を源に塞き止められていた核軍縮の川は流れ出した。
国連安保理も巻き込んで川幅は広がっている、その勢いを涸らしては
ならない、というノーベル賞委員会の意思表明とも受け取れる
投稿者 wasabi-ya : 2009年10月11日 20:56