« 豊潤 権威と風評に弱き世界 | メイン | ランチ更新 »
2009年05月27日
醴泉 時代は変わりゆくもの
当店では珍しく 常備銘柄でもあり 常連様にも
こよなく愛されている清酒
岐阜県養老郡 玉泉堂酒造「醴泉 特別本醸造」
以前も記述したが 共に修行した同期の故郷でもある
結婚式の折 お邪魔したが とても良い所だった
数ある醴泉シリーズの中でも廉価版に位置するが
決してその味わい あだやおろそかには出来ないものだ
税表記上 “本醸造”と銘打っているが ブラインドすると
立派な吟醸酒ともいえるCPの高い逸品
当店で飲まれた方も多いと思うので ここで紹介は割愛…
「酒は純米 燗ならなお由」という言葉がある
清酒を嗜まれる方で聞いた事がある方は多いと思われる
醸造界の重鎮 上原浩先生の著書に書かれている名言
私も先生の著書は愛読させて頂いている ここから学ばせて
頂いた物も数知れず あるのだが…
数年前より この言葉に疑問を抱くようになった
「はて?純米だけが“酒”でそれ以外は“酒”じゃないのか?」
昨年 沢山の識者、従職者の方と話をする機会が多くあった
先述の“純米論争”“アル添論争”等であるが 実際作りに携わる
蔵人同士の間でさえ喧々諤々の有様 結論が出る筈もない
日本国内で清酒を醸す蔵元でも 数僅かながら全量純米の蔵
全醸造量の中で純米比率を高めている蔵… 昔ながら普通酒を
メインに醸造する蔵 現実の環境は様々である
歴史の流れや源泉を考慮すると 確かに答えが出る由もない
古の“三増酒”などの悪しき元凶が今の清酒離れの要因で
ある事も否めない だが今アル添全てが“本物”では無い とは
言い切れない様に 多くの酒と出会い 実感する様になった
アル添 という処方箋以前 使用する酒米や麹 環境など
10の蔵があれば10通りの事情も介在するだろう
そう考える中 上記の様な酒に巡り合ったりもする
未だ 巡り合っていない銘柄も考えると…
先生の諺…確かに近代の酒造界に警鐘を鳴らす という
意味合いでは的を射たかもしれない だが私が知るだけでも
この20年間で酒作りの技術は飛躍的に向上したのでは?
素人の私が飲んだだけの率直な意見だが
目の前に顕在する“味”は現実のものだと認識している
精米表記(純米 吟醸等の)も鵜呑みに出来ない
現実 酒販店で試飲を行っている所が少ないのも泣き所だ
ラベル表記で銘柄を選定するなど不可能に近い筈
そういった情報開示の閉塞的な部分が未だ清酒に対し
苦手意識を持つ人が多い要因なのかもしれない
つらつらと書いてみたが 簡単に美味しければ ただ
それだけで良いものなのだが…(笑)
来月 そんな疑問を胸に 訪問する予定がある蔵で
また 面白い話が聞けることに期待している自分が(汗
投稿者 wasabi-ya : 2009年05月27日 01:57