2009年10月15日

上喜元 生酛純米 美郷錦

年間1,000石の清酒を生産する東北を代表する名蔵とも謳われる
戦後間もない昭和21年 酒田市にある5つの蔵元が合併し
“酒田酒造として発足したのが始まりだ 
(「男山」「養老」「藤屋」「千里井(ちさとい)」「玉の川」の5蔵)

清酒界で最高の権威と云われる「全国新酒鑑評会」(国税局主催)で
5年連続金賞受賞という偉業を達成している。 日本には現在2千余程の
酒蔵があるとされているが、近年20年をみても15回金賞を受賞した
酒蔵は全国でこの酒田酒造の“上喜元”1箇所だ
これはとても大変なことであり 同時に品質の高いお酒を安定して造り
だせるという裏付けを持つ確かな技術の証明と実績を持つ。

“量よりも質”を重視する蔵で全生産量の8割が“特定名称酒”
(本醸造以上)として全国に出荷されている、 また八幡町の良質な水を
活かした生酛つくりへの拘りにも定評がある。
大吟醸酒がJALファーストクラスに採用された事で認知度が高まった

社長と杜氏を兼任する佐藤正一氏は東京農大醸造科卒で庄内の名杜氏
と言われ、現在の上喜元の吟醸造りは佐藤氏と蔵人の巧みな
チームワークで生み出されていると言っても過言ではないだろう

今回紹介する銘柄は
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特別純米 「上喜元 美郷錦 生酛つくり 冷やおろし」
精米歩合60% 日本酒度+4.0 酸度1.5 Alc15.0^16.0 山形酵母使用

「美郷錦」は 山田錦と美山錦を掛け合わせた新種米で12BYより秋田県で
酒造好適米に認定された。高いポテンシャルを備える反面、倒伏しやすい
ため 農家にとっては非常に栽培が難しく、また収穫量もあまり多くない為
契約栽培で限定された酒造にしか出荷していない現状だ

香りはいたって穏やかで鼻に抜ける折 心地良い爽快感を感じる
飲み口は軽快ながらもフルーティーでは無い やや透明感有る印象か 
酸味のバランスも程よく絡み後にじんわり残る甘味が何とも言えない

燗にして少し印象が変わる 甘さは思ったより膨らみに欠けるも、細くも
しっかりとした旨味が口全体に広がる 魚介と相性の良い味わいだ
この酒米の特徴をいまいち把握出来ていないのだが 美山錦の特徴でもある
“透明感ある味わい”がここにもしっかり感じられる 料理屋にとっては是非
ラインナップに加えて遜色の無い銘柄だと思う

山形県酒田市 酒田酒造(株)
参照HP http://www.tutitatu.com/sake/jyoukigen.html


投稿者 wasabi-ya : 15:48 | コメント (0)

2009年10月14日

雨後の月 八反冷やおろし

今では全国区に知名度が有る広島は瀬戸内にある蔵元だ

仁方地方から三原地方までの瀬戸内海沿岸地方は、広島酒発祥の地
として知られ古くから多くの造り酒屋がある。初代が長年に渡る研究の末 
花崗岩地帯を浸透する良質の軟水を利用した独特の軟水醸造法は、
のど越しの良い甘口酒を醸すことに成功し 今日の広島酒の特性と
言っても良い位 全国に認知された

安芸の国随一の良港仁方の地で 明治8年に酒造りを始めて百余年の
歴史を持つ。作家 徳富蘆花の「自然と人生」にある短編題から二代目
相原格が命名した「雨後の月」はまろやかな舌触りと絶妙なコクを誇る
銘酒として広く愛飲されている

私自身も縁の地として広島の清酒を多々 取り扱うが考えてみればこの
「雨後の月」と出会って10数年経つ 毎年この時期に出荷される
冷やおろしを頂くのがとても愉しみだ

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純米吟醸 「雨後の月 八反錦 冷やおろし」精米歩合50% 
日本酒度+4.0 酸度1.7 Alc 15.0^16.0 使用酵母 協会9号

先述に記した通り 付合いの長い銘柄なので ここのの醸す酒の味わいは
朧げだが認識している、広島の酒らしく酸度と旨味の調和されたふくよかな
イメージは春…というよりはむしろ 秋以降に向く酒質と捉え これまで秋に
嗜む事が多かった記憶が

が そういうイメージを払拭するかのような 一線を画す八反錦での造りだ
シャープな感じが先ず第一印象だが とはいえ酒質が決して細い訳ではなく
喉越しに優しい酸味とそれに伴う甘味(旨味)が十分 伝わってくる
相原さんも山田錦と協会9号の流行な掛け合わせを得意…と認識していたの
だが、この酒を頂いて 見事にその考えは一蹴された(笑)

私が抱く概存の「雨後の月シリーズ」とは違う顔を見せながら 余韻は正に
「雨後の月」也だ。今までどちらかと言えば 濃い目に味付けした料理や
脂の乗った素材にあわせる事が多かったのだが、 これは淡白な造りに
併せても十分にお互いが引き立つ

燗にしてまさに“魔性の酒”だ(笑)加熱しても酸とのバランスが崩れない
むしろ上手に柔らかく酒の旨味を膨らませて愉しめる
改めて自身の見解力の無さに反省しきりである…

更に云えば CP(コストパフォーマンス)が高いように感じた 
この造りの精度で1800mlが3,000円クラスであれば 接待で提供しても
何ら遜色は無い

“本当に美味しい純米酒”をお求めの方には 是非 お勧めしたい

広島県呉市 相原酒造(株)
蔵元HP http://www.ugonotsuki.com/


投稿者 wasabi-ya : 15:24 | コメント (0)

2009年10月13日

生酛純米 麓井

山形県にある東北屈指の名山「鳥海山」の麓にある麓井酒造
創業は明治27年 県内でも歴史の長い由緒ある蔵元だ
かつて庄内藩主としてこの一帯を治めた酒井家ゆかりの方が当家を訪れ
「この井戸水で酒屋をしない手は無い」と強く推し進めたのが造り酒屋を
興した由来なのだとか、

蔵元の登録商標“麓井”はその創業時のエピソードと井戸水にあるという、
鳥海山の麓という事と創業のきっかけになった酒井家、井戸水の“井”を
掛け合わせて 命名した由来が

この蔵元の特徴として 普通酒から大吟醸酒までの殆どが
「生酛(きもと)つくり」で醸されている。

【生酛(きもと)つくり】 
古来からの日本酒の造り方で、仕込み水や空気中に存在する微生物の
作用によりお酒のもと「酒母」をつくりお酒を醸す方法。そのお酒は、
一般的にキレが良く、また多種多様な有機酸により味わいが深いものと
なる。タイプにも拠るが、冷やからお燗まで幅広い温度で楽しむことが
できるお酒が多いことも特徴のひとつ

数々の銘酒を産出す麓井から今回は“ひやおろし”生酛純米を
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特別純米「麓井 どまんなか」冷やおろし
精米歩合55% 日本酒度+4.0 酸度1.6 Alc17.0^17.9  

山形県の食用米“どまんなか”を100%使用、蔵元の得意とする
生酛(きもと)つくりで醸した純米原酒だ、

冷や(15度)で頂いて見る、生酛(きもと)独特の豊潤なまでの重量感を
しっかりと堪能出来る 且さばけも良く 余韻は意外に短く感じる
酸味が柔らかいのか 軽いのか 米のまろやかな旨味(あまみ)が
ふわっと覆うように酒の輪郭を作っている 一言でいうなら優しい酒か

ぬる燗(45度)で 冷やの時とは表情が一変し ずっしり感のある
がしかし柔らかい甘味を感じる酒になる これから脂がしっかり乗って来る
魚介などの料理に是非 取り合わせたい そんな味わいだ

香りという観点では良く言われる「フルーティー」とはまた違い 成熟した
なし、りんごを齧った後 口内に広がる芳香を彷彿させるだろうか
全体的にたなびく優しい甘味が山形らしい酒を主張している

山形県酒田市 麓井酒造(株)
蔵元参照HP http://www.nipponnosake.com/kuramoto/fumotoi/index.html

投稿者 wasabi-ya : 16:59 | コメント (0)

2009年10月11日

「核なき世界」主導への薫陶

ノルウェーのノーベル賞委員会は9日 09年のノーベル平和賞を
バラク・オバマ大統領(48)に授与すると発表した 
就任して1年にも満たない首脳への受賞は異例だが 同委員会は
「人々によりよき未来への希望を与えた」と称賛、国際平和や
地球環境などの問題に対話と協議を行動原理として取り組む
意志を明確に表明したオバマ氏に大きな期待を寄せた

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全米がオバマ当選に酔いしれた大統領選からほぼ1年 米国各人種の
壁を越えた「チェンジ」の呼び声は、地球を1周してこだまし 今回の
ノーベル平和賞に結実したそんな感じを受ける。

委員会は受賞の理由を「国際的な外交と諸国民の協力を強める事に
対して並外れた努力をした。特に“核なき世界”を目指すとする理念と
その取り組みを重視する」とした
最後に「ノーベル賞委員会は “今こそ私達全員がグローバルな課題に
対してグローバルな対応をとる責任を共有する時だ”とのオバマ氏の
アピールを支持する」と締めくくった

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8年間続いたブッシュ政権の後、民主党のオバマ氏は今年1月に
アフリカ系としてはマイノリティ(少数派)として初の米大統領に就いた。
ブッシュ政権時の単独行動主義を改め、他国間協議を重視する姿勢を
打ち出した。

就任間もない4月 チェコ・プラハでの演説で「核兵器を使用した唯一の国」
としての米国の道義的責任に触れ 「核なき世界」を目指す考えを表明した

その後、ロシアとの核軍縮交渉に着手する一方 9月には「核不拡散と
核軍縮」をテーマにした国連安保理事会の首脳会合を主宰し、「核兵器の
ない世界」を目指す歴史的な決議を全会一致で採択に導いた。

気候変動問題では 京都議定書から離脱して国際的な信用を失った
ブッシュ政権とは反対に、温暖化対策に乗り出して国際交渉にも復帰し、
国際社会から歓迎された

中東和平やイラク、アフガニスタン問題では 6月のカイロ演説で「米国と
世界中のイスラム教徒との新しい始まりを求めてここに来た」と語り、
対話による問題解決を宣言した。

現職の米国大統領の平和賞受賞は、ウッドロー・ウイルソン氏(1919年)
以来で90年ぶり。 国家首脳では9年前に韓国大統領だった故金大中氏が、
南北和解への貢献を理由に受賞して以来になる。

今年の平和賞は全世界から推薦された計205の団体、個人の中から
選ばれた。授賞式は12月10日にオスロである 賞金は1千万スウェーデン
クローナ(約1億3千万円)

因みに賞金は複数の団体に寄付する方針だと明らかにした(AP通信など

確かに オバマ氏は「何かを成し遂げて」の受賞ではない。だが歴史的な
プラハ演説を源に塞き止められていた核軍縮の川は流れ出した。

国連安保理も巻き込んで川幅は広がっている、その勢いを涸らしては
ならない、というノーベル賞委員会の意思表明とも受け取れる


投稿者 wasabi-ya : 20:56 | コメント (0)

2009年10月01日

秋ならではの素材

先ず 10月定休日のお知らせです

04日(日) 貸切り営業のみ
12日(月) 祭日ですが日曜の代休
18日(日)
25日(日)                 宜しくお願い致します

10月1日(木)は「日本酒(清酒)の日」です
10月~11月は曜日限定で当店のお勧めする地酒を
格安で提供させて貰うサービスを考えています また告知致します

例年より早いですが 鍋メニューを掲載する運びです
(価格は仕入れにより変動する場合があります)
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 ・海鮮寄せ鍋(コンロ) 1人前2,580円 小鍋1,380円
    新鮮な魚介等が13種と野菜が具沢山の当店人気メニュー
 
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 ・とらふぐ鍋 (コンロ) 1人前3,980円 小鍋1,980円
    長崎青甫の活ふぐがお値打ち価格で

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 ・鳥取 境港 ずわいがに(解禁待ち)

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 ・和歌山 紀伊勝浦 本くえ

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 ・富山 朝日港 鮟鱇(あんこう)

上記の素材も予算等 例年通り ご要望賜ります

  ※尚 先月で「鱧しゃぶ鍋」「鱧松茸鍋」は終了致しました

豊曉の食材が集う秋ならではの逸品も多数取り揃えています

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今年は脂の乗りも早い「ひっさげまぐろ」

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海産の状況と相反してか 山の幸はまだ秋の手前の様相…

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この季節を代表する「土瓶蒸し」も好評です

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“香り”は松茸ですが 味なら“本しめじ”でしょう

挙列すればきりが無いですが(笑)兎も角もこの時期は
食材も豊富 まさに「馬高く 天肥ゆる秋」さながらです

清酒も「冷やおろし」 焼酎も「新酒」が出始め 
料理を一層 引き立ててくれる事は嬉しいばかりです

そのお酒はまた次回に


投稿者 wasabi-ya : 02:56 | コメント (0)